ウレタン防水は主剤と硬化剤を用いた防水法のひとつで、その特性から下地の形状への馴染みがよく、水密性も優れているということが特徴として挙げられます。
下地にウレタン防水の素材を塗っていくことで防水層ができ、なおかつウレタンは不定形材料ですから、複雑な形状に対してもウレタン防水施工を行うことができます。
そして防水膜には継ぎ目がないため、その点も防水法として魅力的な特徴であると言えます。
ウレタン防水には密着工法という施工法があります。
この工法では、まずは防水を施したい部分にウレタン防水材を塗っていきます。
その上から補強布を張り、その上に再びウレタン防水材を塗っていき、防水箇所の厚みを出します。
ウレタン防水には通気緩衝工法という施工法もあります。
この工法では、通気性を持つ通気緩衝シートを使い、その上からウレタン防水材を塗っていきます。
ウレタン防水の場合、メンテナンスとしてトップコートの塗り替えが挙げられます。
定期的にそれを行っていくことで、ウレタン防水の劣化防止にもつながってきますし、さらには耐久性の持続にも効果的です。
トップコートの中には、耐久性や遮熱性に優れたものもあるため、そういった特徴のものを選ぶことで、より効果的な定期メンテナンスを行っていただけます。
ウレタン防水では、複合防水工法と言って他の防水材料も用いた工事が行われることがあります。
緩衝シートやFRPといった材料と併用することで、さらに多くの施工場所へと対応することができます。
屋上やルーフバルコニー、テニスコートといった場所も、複合防水方法であれば対応可能です。
こうしたウレタン防水の工事では、密着不良を起こさないように丁寧に施工していくことが大切になります。
そうすることでウレタン防水の効果も長持ちさせることが可能です。