マンションスケルトンリフォームの仕事の手順

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 最近、マンションスケルトンリフォームという言葉を耳にすることがあるかもしれません。これはマンションリフォームの中でも、築年数がたったマンションの住戸(専有部分)を、お客様のライフスタイルの変化を見通してリノヴェーションすることを指しています。既存のお部屋をスケルトン(骨組)まで解体して、水回りを含めて各お部屋を自由にレイアウトできるようにすることから、スケルトンリフォームと呼ばれているようです。

 この方法で間取りの自由化、老朽化したライフラインの更新、デザイン性豊かなインテリアといったメリットが浮かんできます。反面、コストと工期の増大、引っ越し仮住まいの必要性といった弱点もあります。でも、優良なリフォーム工事店をパートナーにすることによって、計画立案すればデメリットを上回る成果とご満足を得ることができるでしょう。

 また賃貸マンションでは、集客のうえで弱点になっていた老朽化に対して抜本的な対策を施し、資産価値を高めます。

 

 それではスケルトンリフォームの流れを追ってみましょう。

 

 

 

打ち合わせ・プランニング・設計

 ご契約がきまったら、お客様の家族の皆様をまじえてお見積りに基づいて綿密な打ち合わせをおこない、リフォームをプランニングします。スケルトンリフォームするのですから、完成後の家族の皆さんの生活全体を視野に入れてプランニングしましょう。そしてご家族みんなが合意したら、プランに基づいて設計します。

 この段階でお客様の夢や希望を現実化するリフォーム業者の提案が、非常に大切になってきます。できないことはどうしたらできるか、それでもできないことは何なのか? 理想・工法・コストを総合的に練り上げて計画していきましょう。

 

解体工事 スケルトン解体

 スケルトンリフォームの名前のいわれでもあるスケルトン(骨組)まで解体するやり方です。既存のマンションのお住まいを、水回り設備から床、壁、天井の下地にいたるまで、すべてを解体・撤去してコンクリートの躯体がむき出しの状態にします。この時、老朽化した給排水・給湯配管、電気配線も撤去してしまいます。

このように何もない状態にするから、既存とは違ったまったく新しいレイアウトにすることができるわけです。

 工事上この段階で大事なことは、築年の古いマンションでは、水道配管も老朽化しているので、設備撤去語の配管残留水の漏水や隠ぺい配管を傷つけないように配慮して解体することです。

墨だし

 すべて取り払われた何もない躯体とサッシだけの空間(これがスケルトン解体の状態)に、設計・レイアウトに基づいて墨だし(寸法にあわせた割り付け)を行います。

ここが間違っていると設計と違うものができてしまいます。

お客様にとっても大きなプランニングの変更もここまでです。これから工事がどんどん進捗していきます。

配管工事

 お部屋の専有部分の給水・排水・給湯の配管を先行して行います。水道メーターから先や床に埋まっている部分は共有部分なので変更することはできません。

 水道以外にも基本的な電気配線、排煙ダクト、エアコンの先行配管、LANや弱電の配線もこの段階で配慮しておかなければなりません。

 ここのところがスケルトンリフォームのいいところでしょう。部分リフォームよりコストも手間もかかりますが、普段目に見えない老朽化していたライフラインを新品に更新できるからです。

 このような配管・配線の材料や器具は非常に進歩して、いいものがでているので、新しい性能の良いものを使用することが大切です。

間仕切り・下地工事

いよいよ間取りのプランに従って間仕切り工事、下地工事が始まります。

使用する材料によって、木下地の場合とLGS(軽鉄)下地の場合に分かれます。そこに耐火ボードを張って間仕切りとしますが、この段階で断熱や防音に関連した充填材ををプランに応じて選択していくことが、完成後のお住まいの快適性にとって大切です。

また仕上げ工事の性能も、この下地工事の段階の精度で変わってきてしまうので、とても大切な工程です。

設備機器のうちユニットバスだけはこの段階で組み立ててしまいます。

LGS下地工事

内装仕上げ工事

 間仕切り・下地が完成すれば各お部屋の天井・壁・床の内装仕上げ工事が始まります。

仕上げは綿密な打ち合わせとプランニングによって、壁紙(クロス)、塗装、木材、各種フローリング、石やタイル、木製や金属製の建具のなど適材適所に使い分けて、個性豊かなお部屋作りに心がけます。

この内装仕上げ工事のよしあしでリフォームの完成度が左右されますし、お客様の個性や好みが反映した空間づくりがプロの匠の技と言えます。

設備機器取り付け工事

 キッチンやサニタリー、トイレなどの設備機器を取り付けていきます。ドアやクロゼットの扉なども建てつけます。エアコンや照明器具、カーテンも取り付ければ、スケルトンリフォームも完成に近づきました。

キッチン取り付け工事

工事完成検査

 設計・プランニングどうりできているかどうか、お客様立ち合いのもとで検査します。万が一不良個所があればチェックして手直しします。また取り付けた設備機器がしっかり稼働しているかどうかも点検し、お客様に使い方やメンテナンス方法を説明します。

 首都圏でマンションスケルトンリフォームをお考えの皆さん。ぜひ株式会社スペース・ラボにお問い合わせください。

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